夏の厳しい暑さが続く季節。
「冷房に当たりすぎて体がだるい」「外に出ただけで疲れてしまう」「夏になると体調が不安定になる」
といったお悩みはありませんか?
特に30〜60代の女性にとって、年齢による体力の変化やホルモンバランスの揺らぎが重なる夏は、身体にとって過酷な季節です。
東洋医学では、夏の暑さが体にもたらす影響を「暑邪(しょじゃ)」という病因としてとらえます。この「暑邪」による体の不調は、適切にケアすれば未然に防ぐことができます。
この記事では、東洋医学の視点を中心に、夏の暑さから身を守る方法やこもれび鍼灸院での施術方針についてご紹介します。
目次
- 東洋医学における「暑邪(しょじゃ)」とは?
- 暑さで体が受けるダメージとその症状
- 東洋医学的・夏のセルフケアと鍼灸のすすめ
- おわりに
1. 東洋医学における「暑邪(しょじゃ)」とは?
東洋医学では、自然界の気候が人体に影響を与えると考え、それを「外邪」と呼びます。夏に多くなるのが「暑邪(しょじゃ)」です。
暑邪の特徴
- 性質:陽性が非常に強い(熱く、上昇しやすい)
- 主な影響:汗を大量にかかせ、気(エネルギー)や津液(体液)を消耗する
- 症状:のぼせ、発汗過多、だるさ、食欲不振、頭痛、イライラなど
暑邪は「心(しん)」と関わりが深いとされています。心は、血流や精神活動を司る臓腑であり、暑さによってこの機能が乱れると、不眠・動悸・集中力低下・情緒不安定などの症状が出やすくなります。
さらに、夏は湿度も高くなるため、「暑邪」と「湿邪」が合わさって、「湿熱(しつねつ)」という不調を引き起こすこともあります。
2. 暑さで体が受けるダメージとその症状
① 気と津液の消耗
夏はたくさん汗をかくため、体内の「気」や「津液(水分)」が失われやすくなります。
- 気が不足すると:倦怠感、元気が出ない、息切れ、食欲不振
- 津液が不足すると:のどの渇き、便秘、尿が少ない、乾燥感
特に、もともと体力が落ちている方や虚弱体質の方にとっては、暑さによる消耗が一層強く出ます。
② 冷房による「冷えとのミックス」
外は猛暑、室内は冷房で冷えすぎ…。この温度差も体にとって大きなストレスになります。
- 筋肉のこわばりや肩こり
- 腹痛・下痢
- 自律神経の乱れ
東洋医学では、このような外と内の温度差によって「寒熱錯雑(かんねつさくざつ)」という病態が起き、より複雑な不調を引き起こすと考えられています。
③ 睡眠の質の低下
心が暑邪に侵されると、夜に寝つけなかったり、途中で目が覚めてしまうことがあります。特に更年期を迎えた女性では、のぼせやほてりを伴う不眠が目立ちます。
3. 東洋医学的・夏のセルフケアと鍼灸のすすめ
① 「心」を守る食養生
心を養い、気と津液を補う食材を意識しましょう。
おすすめ食材:
- 小麦、百合根、ハスの実、赤い果物(スイカ・さくらんぼなど)
- 苦味のある野菜(ゴーヤ・セロリ・春菊) → 心の熱を冷ます
- ハトムギ・冬瓜・きゅうり → 湿を取り除き利尿を促す

※冷たいものを摂りすぎると胃腸を冷やして消化力を落とすため、「冷やしすぎ」には注意。
② おすすめのツボ刺激でバランス調整
東武練馬 こもれび鍼灸院では、以下のようなツボを用いて、夏の体調管理を行っています。
- 神門(しんもん):心を落ち着け、不眠や情緒不安に
- 合谷(ごうこく):気の巡りを整える万能のツボ
- 足三里(あしさんり):胃腸を整え、疲れにくい体に
- 陰陵泉(いんりょうせん):水分代謝を促し、むくみ・湿邪を改善
施術では、鍼とお灸を組み合わせ、その方の体質に合わせて調整していきます。
③ 睡眠と休養をしっかりと
「夏は夜が短いからつい夜更かししてしまう…」という方も多いですが、夏こそしっかりと睡眠をとることが大切です。
- 寝室の温度は26〜28℃前後を目安に
- 湯船に短時間でも浸かってリラックス(ぬるめの温度)
- 寝る前のスマホは控え、読書や音楽で副交感神経を優位に
おわりに
夏の暑さは、身体にとって大きな負担となります。だからこそ、「暑さは仕方ないもの」と諦めず、東洋医学の知恵で未然に不調を防ぐことがとても大切です。
「だるさ」「のぼせ」「睡眠不足」「イライラ」など、ちょっとした不調の裏には、暑邪や湿邪が影響していることも少なくありません。
東武練馬 こもれび鍼灸院では、30〜60代女性のライフスタイルや体質に合わせた施術をご提案しています。女性鍼灸師がじっくりとお話を伺い、身体と心のバランスを整えるお手伝いをいたします。
体の声に耳を傾けながら、心地よい夏を一緒に過ごしましょう。






